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エピソード-199

納得できない時

 どんなに考えても納得できない、賛同できない、相手に非があると思うときがあります。いくら相手のことを考えて、と冷静に言っても感情的になってしまい、そんな余裕もありません。どんな正論も聞こえなくなっています。こうなると自分では冷静のつもりでも、論理的思考は止まっています。仮に相手が謝罪しても、それすら聞こえなくなっているでしょう。いわゆる手が付けられない状態です。こうなると、何かのきっかけがあったとしても、負の感情を周りにまき散らすだけの状態になってしまいます。もう何に怒っているのかもわからないでしょう。冷静になるまでに時間がかかります。

 冷静に落ち着いてから話をするときも、感情はおさまっても相手が悪いという考えは残っています。もしかしたら、相手は本当に悪いのかもしれません。しかしどちらが悪いかはあまり重要ではありません。片方が正しい時はもう片方は必ず悪くなってしまいます。相手もあなたを悪いと思っているかもしれません。歩み寄ろうにも歩み寄れない時もあります。必要以上に妥協したり、全てのことに「自分も悪かったかも」と思うのも限度があります。しょうがない事はしょうがないのです。分かち合えない相手と無理に話すよりも、距離を置くことが良い時もあります。

 

 

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